1日、突然の民事再生法の申請で一躍話題となった熊本の「桂花ラーメン」の運営会社(株)桂花。一夜明けた今日は、全国紙のみならず全国放送のテレビでも取り上げられるなど、東京を中心とした関東地方に豚骨ラーメン文化を広げた店であること、同地方に7店舗構えることなどもあり関心の高さが伺える。
2日夕方、熊本市最大の繁華街である銀座通りから少し入ったところにある桂花本店はネオンを輝かせて営業を継続していた。桂花は角煮とキャベツが入った「太肉麺(ターローメン)」が有名で、かつてはテレビなどでも頻繁に取り上げられ、有名芸能人オススメの店としても知られていた。マスコミ効果もあって、行列の出来るラーメン店として全国的に知名度が高かった。
一連の報道では、昨今の不景気と競合の激化による売上低迷のほか、工場への投資も負担になったとしている。だが、街の人からは「昔よりも美味しくなくなった」「20年前、まだ有名でない時のほうが好きだった」などの厳しい声が多く聞かれた。
ラーメンはいつでもブームであり、国民食とも言われる料理である。競合他社が出てきては消え、その中の数店が生き残っている。ラーメンには人によって味の好き嫌いがあるから一概には言えないが、民事再生は消費者の思いの現れなのかもしれない。今後は味千ラーメンの重光産業のバックアップのもと再起を図るが、昔からのファンは原点に帰りスタッフが一丸となった新生「桂花」の再起を心から期待している。
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