2日、三井松島産業(株)(本社:福岡市中央区、串間 新一郎社長)は8月11日に公表した業績予想の修正ならびに連結子会社・三井松島インターナショナル社における投資有価証券売却益(特別利益)の発生を発表した。
■業績予想の修正
11年3月期 第2四半期(累計)の業績予想について、売上高は主力の燃料事業において、自動車など製造業向け出荷や中国等新興国向け輸出の増加に伴う国内鉄鋼メーカーの粗鋼生産の回復による原料炭需要の伸びにより、国内における石炭販売数量が計画に対して増加したことおよび販売単価も同じく上昇したことから、予想を上回る見込みとなった。
営業利益は燃料事業は堅調に推移し、予想を約5億円上回る見込みであるものの、長崎県池島炭鉱跡地において取り組んでいるリサイクル・合金鉄製造事業が本格操業への遅れから予想を約3億円下回る見込みとなり、予想に対して2億円の上方修正にとどまる見込みとなった。経常利益および四半期純利益は、上記の理由などにより各々予想を上回る見込みとなった。
また11年3月期 通期の業績予想については売上高、営業利益、経常利益は第3四半期以降の国内石炭販売において、需給の緩みによる石炭価格の下落及び円高(円/米ドル)による減少を見込んでいるものの、第2四半期(累計)の業績が堅調に推移し、通期では各々予想を上回る見込みとなった。当期純利益は上記に加えて、投資有価証券売却益発生に伴う特別利益の計上などにより、予想を上回る見込みとなった。
◇11年3月期 第2四半期(累計) 連結業績予想の修正
(10年4月1日~11年3月31日)
【売上高】
前回発表予想:360億円
今回修正予想:450億円
増減額:90億円
【営業利益】
前回発表予想:10億円
今回修正予想:12億円
増減額:2億円
【経常利益】
前回発表予想:9億円
今回修正予想:11億円
増減額:2億円
【四半期純利益】
前回発表予想:15億円
今回修正予想:16億円
増減額:1億円
◇11年3月期 通期 連結業績予想の修正
(10年4月1日~11年3月31日)
【売上高】
前回発表予想:760億円
今回修正予想:820億円
増減額:60億円
【営業利益】
前回発表予想:35億円
今回修正予想:36億円
増減額:1億円
【経常利益】
前回発表予想:31億円
今回修正予想:32億円
増減額:1億円
【当期純利益】
前回発表予想:34億円
今回修正予想:40億円
増減額:6億円
■連結子会社における投資有価証券売却益(特別利益)の発生
連結子会社である三井松島インターナショナル社が、保有する投資有価証券の一部を売却したことにより、投資有価証券売却益(特別利益)が発生した。
売却理由は、将来の石炭供給ソース確保に必要な投資資金を調達するため。売却益の発生日は9月29日から10月21日(約定日)。
<投資有価証券売却益の内容>
売却資産の内容:三井松島インターナショナル社保有上場有価証券1銘柄
売却株式数:2,600,000株
売却益:約1,400万A$(約11億4,400万円)
<今後の見通し(連結)>
上記売却益については三井松島インターナショナル社が12月期決算会社であることから下記のとおり計上予定で、11年3月期 通期の予想数値に織り込み済み。
第3四半期連結会計期間:約200万A$(約1億9,600万円)
第4四半期連結会計期間:約1,200万A$(約9億4,800万円)
計:約1,400万A$(約11億4,400万円)
▼関連リンク
⇒三井松島産業株式会社
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