国による「平成の大合併」以降、そして昨今の経済状況の悪化のなかで地方都市に衰退の波が襲いかかってきている。合併から5年が経過し、人口減少、高齢化のなかで苦悩する柳川市も例外ではない。「活力があり、みんなが笑顔で暮らせる魅力あるまちづくり」を掲げて2009年4月、2代目市長に就任した金子市長に、柳川再生の方途をうかがった。
<議会との意思疎通を基本に>
―昨今「首長と議会」の対立が全国でも明らかになり、二元代表制そのものが問われています。最近市議選挙が行なわれ、新しい市議も誕生しましたが。
金子 「首長と議会」との関係では、阿久根市や名古屋市が注目されていますが、私の考えとしては、市議会議員の皆さんも選挙で市民の信任を得て当選されているわけですから、市民の意見を代表されている方々だと思っています。議員の意見を十分聴き、執行部としても説明責任を果たしたうえで、議員の皆さんのご理解を得ながら市政運営を進めていくことが行政の基本だと思っています。今回の市議選で定数が30人から24人なりましたが、これまでと同様に議会との意思の疎通を十分に図りながらご理解を得て進めていきたいと考えています。
―石田前市長の時は毎回議会が混乱をしていました。
金子 今は議会との間でギクシャクとした関係にはなっていません。誠心誠意、議会と意思疎通を図り、二元代表制の主旨を踏まえてやっていきたいと思います。議会は傍聴だけではなくネット中継も行なっていますし、録画も導入しましたので市民の関心も高くなっているようです。
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