ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

特別取材

【特別連載】積水ハウス50周年への提言~100周年へのさらなる飛躍を目指して(17)
特別取材
2010年11月10日 08:00

<企業理念に命を吹き込め 4>

 輝かしい積水ハウスの50年周年の創業祭を迎えている。この輝かしい現在の地位は長年の先輩たちの功績によって築かれたものである。
 50年の間に、住宅業界も激しい競争についていけず、幾多の企業が市場から消えていった。

 その中で、積水ハウスは常に、住宅業界のトップリーダーとして、業界を引っ張り続けてきた。
 しかしながら、残念ながら、田鍋氏の死去の後、7年ほど前から、トップの座を大和ハウスに譲ったきり、首位の座は遠くなったままである。

 今年の中間決算も積水ハウスは売上7,388億円、純利益 136億円
             大和ハウス 売上8,200億円、純利益 280億円
 来年通期の決算 積水ハウス 売上1兆4,750億円、営業利益 555億円
 (予測)        大和ハウス 売上1兆6,200億円、営業利益 800億円

 今期も大和ハウスの後塵を拝する予定になっている。
 今のトップ経営者に必要なのは積水ハウスをここまで導いてくれた先代に感謝すべきである。良いことも悪いこともあるべくしてあるもの。
 まず、受け入れ、その上で変革するべきである。否定すれば、変革も生まれまい。「現場力」創業社長と継続社長の決定的違いがここにある。
 現場の事は部門リーダーに任せる経営者力が必要と思う。

 田鍋氏は極力現場を立てながら、社員に任せていた。そこに、自由闊達な社風が出来ていた。社員の生き生きした姿の中から、田鍋氏の経営哲学によって、積水ハウスの企業理念が生まれたのである。

 決して、自分の権力をひけらかすため、制定されたものではない。
 積水ハウスとはこの方向で経営をやっていこうと崇高な使命感をうたったものである。
 経営者はいつでもあるべき姿を求めるべきである。
 常に生き生きしていること、卑しくないこと。

 石川島播磨重工から東芝社長として送り込まれた土光氏は、東芝社員に当時の野武士の東芝と言われたのを、「野武士では物足りない、切り取り野盗のたぐいで行け!」とハッパをかけている。
 再建にかける迫力を感じる。

(つづく)

【野口 孫子】

※これは積水ハウスにエールを送るものであり、誹謗中傷するものではありません。

※記事へのご意見はこちら


※記事へのご意見はこちら

特別取材一覧
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル