「お客様からお客様へ」をコンセプトに、マカ製品を提供し続けてきた北九州随一のネット通販企業。今年5月には上海に拠点を構えて中国への進出を果たすなど、ここにきて積極果敢なビジネスを推進している。「ふれあい生活館ヤマノ」の屋号のもと、ネット通販1本に絞ってここまで辿りついたが、「いよいよ販売体制の見直しを図る時期がきた」(代表取締役社長・山本九州男氏)としてテレマーケティングも取り入れる意向だ。
<マネジメント面を強化>
同社は中高年の女性ユーザーを中心に展開してきた。商材は「マカ」の単品通販。顧客が何を望んでいるのかを常に考えた商品開発に全力投球している。「これからは高齢者層がメインの購買層」と言い切る山本社長。高齢者にどのようなサービスが提案できるのか、メインテーマとして自らに課している。
これまで同社は、中高年の女性にターゲットを限定するあまり、他媒体の活用を行なってこなかった。逆を言えば、ネット1本で不足のない利益を出してきたともいえる。今の40代・50代の年齢層がまもなく60代・70代になっていく。高齢者の数は今年、過去最高となった。これまでは、インターネットができない60代・70代を取り込むことができなかった。「それが強みでもあり、弱みだった」と山本社長はジレンマを述懐する。常々、年齢層に合った媒体を用いる必要性を感じていたようだ。
さまざまな会合やセミナーに出席するうちに、山本社長はもうひと回り大きなスケールの社会貢献を考え始めた。「私はサービスに対する考え方は充実させていると思っています。また、リーダーシップなるものも知っていた。イノベーションを求めるエネルギーも自分にはあると思っていたが、欠けていたものがあった」(山本社長)―それがマネジメントだというのである。
この8月からテレマーケティングのコンサルタントを迎え入れ、理詰めのマネジメントを社員と一緒に学んでいる。9月には新聞媒体を用いた実践的なマーケティングを行ない、結果次第では来春からテレビショッピングに挑戦する予定だ。コールセンターも立ち上げる。地域ごとにグルーピングして、ワン・ツー・ワンの顧客サービスを徹底するとしている。
<泥水飲んで学ぶのが必要>
同社では今後、健康教室も立ち上げる。「寝たきりにならない、元気な高齢者に健康を提案していきたい」という山本社長は、モノではなく何らかの仕組みを世の中に提案していきたいと話す。ただ単にサプリメントを飲むだけではダイエットはできない、という当然の事実を知らない消費者もいる。運動が伴って、はじめて健康なダイエットは実現可能なのである。今年中に、東京の新宿御苑前にオフィスを開設して、健康教室をオープンする予定だ。
同社は今年、食品の品質評価機関「モンドセレクション2010」で金賞を受賞した。代理店を使わず、単独での受賞は快挙である。1からスタッフが提案書を作成してエントリーしたのだという。 「何事も苦労することが大切。台湾へも9月から進出を開始したが、泥水を飲みつつ中国との関係を築いてきた台湾人から学ぶことは多いだろう」という。
COMPANY INFORMATION
(株)ヤマノホールディングス
所在地:北九州市小倉北区金鶏町13-24
TEL:093-652-5271
FAX:093-652-5279
URL:http://www.maka.co.jp/
事業内容:健康食品販売
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