-選挙制度から考えますと、途中で降りるということが出来ないということは誰でも分かっていることだと思うんですよ。それを「各社の世論調査の数字が悪い」ということが(選挙取り止めの)根拠になるとはとても思えないのですが、植木さん、他に本当に他から働きかけはなかったと断言できますか。
植木 はい。
-世論調査の数字だけを断念する材料として理解されると本当にお思いですか。
植木 世論調査だけではなく、実は私どももずっと調査しておりました。その前から調査しておりました。それ(目前の調査)と世論調査と全く同じだったので、これは本当の数字なのだと分かりました。
-告示後の何年というのが民主主義のなかで、選挙という形で首長を選ぶという法の精神に則るものだとお考えですか。ようは、途中で抜けられないと分かっていたわけですよね。
山崎 抜けられないことはないと思います。ただ、行政がそれに対応できないということですよ。出た以上は辞めちゃいかんということは、どこにも書いてないですよ。
-では、選挙制度が悪いということですか。
山崎 選挙制度はやむを得ないでしょう。行政がそういう対応で、途中で辞めた人を外したりなどの手続きにとても対応できないといういうことですよ。私は、それだけの話だと思いますよ。
-こうして取り止めを正式に発表することが、実は高島さんの応援といいますより、逆の形で何らかの取引など疑惑を引き起こし、逆効果になるということ考えられたのか。
また、山崎さんがおっしゃったように告示後に(選挙を)取り止めることは自由ですので、発表しない形で、実質サボタージュと言いますか身を引くという選択肢は考えられなかったのですか。
山崎 あとのほうから言うと、(その質問は)手を抜くということですか。それは、できなかったと思います。陣営のスタッフは、もの凄く真剣ですし、私もかなりのってやっていましたから。とにかく、初の女性市長をそろそろ創くるべきではないか、という訴えはそれなりには、効果がある。ただ、まだそこまで支援の力を引き出すことができなということがありましたが、いずれにせよ精一杯やらざるを得ない。やるとすれば、私ぐらいがサボることはできたとしても、他はそういう(手を抜くなどの)指示は不可能だったと思いますね。
植木 最初の質問(高島陣営の悪印象)ですが、それは考えておりませんでした。
山崎 私ども、植木さんが(選挙から)降りられて、常識的にはプラスになるだろうというそれぐらいのことしか考えられない。それ以上のことは、考えられないという気持ちです。
-有権者の真意がですね、こっちが辞めたからこっちに移るというようなそういう単純なものとお考えなんでしょうか。
植木 それは、分かりませんけれども、ああいう(世論調査の)数字が出る前は私も結構いけるかなと、感じ(だったんです)。ですが、数字が出た途端に有権者の方が少し冷えているような感じがするんですよね。だからそういう意味では、新聞のそういう風な記事で(有権者は)動くのかなという気はしています。
-勝ち負けという意味では、確かに世論調査の数字は大きな意味を持つかもしれないですが、実際吉田市政に打撃を与えるという意味では、ご自身(植木さん)が頂いた票、託された票というのがどれだけの批判票の傘になるのかということを思って、有権者の託した票に答えるという形で吉田市政に示すということもあったわけですよね。それが、できずになぜこの(投開票)4日、5日前にこうゆう結果になったのかもうちょっと分かる形で教えて頂けますか。そこのところが腑に落ちないのですが。
植木 吉田さんともう1人が、競り合っているというなかで、競り合っていなければ、全然関係なければ私も続けておりましたけれども、競り合っているなかでは、(選挙を取り止めることが)何らかのプラス要因になるのではないかと。
-ポスターはどうされますか。
山崎 撤去します。
※括弧内はNET-IBニュースで補足した部分です。
▼関連リンク
植木とみ子氏・撤退表明会見における一問一答(1)
植木とみ子氏・撤退表明会見における一問一答(2)
植木とみ子氏・撤退表明会見における一問一答(3)
植木とみ子氏・撤退表明会見における一問一答(4)
植木とみ子氏・撤退表明会見における一問一答(5)
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら