10日、(株)サニックス(本社:福岡市博多区、宗政 伸一社長)は11年3月期 第2四半期決算(連結)と5月12日に公表した通気業績予想(個別)の修正を発表した。
■11年3月期 第2四半期決算(連結)
当第2四半期連結累計期間における売上高は前年同期比21.2%増の146億900万円、経常利益は同比715.1%増の10億9,000万円、四半期純利益は8億600万円(前年同期は6,000万円の四半期純利益)となった。
なお、特別利益として賞与引当金戻入額6,400万円を計上。また「資産除去債務に関する会計基準」および「資産除去債務に関する会計基準の適用指針」が、10年4月1日以後開始する事業年度より原則適用されることに伴い、1億1,400万円を特別損失として計上している。
売上高についてはHS(ホーム・サニテーション)事業部門、ES(エスタブリッシュメント・サニテーション)事業部門、環境資源開発事業部門ともに前年同期比増収となった。利益面については合理化策の推進により固定費削減が進み収益性が改善したとしている。
HS事業部門での売上高は前年同期比20.4%増の86億8,100万円、営業利益は同比7.7%増の22億6,000万となった。
売上高については「白蟻防除施工」が前年同期比7.1%減、「基礎補修・補強工事」は顧客への提案が一巡したこともあり前年同期比16.7%減となったものの、「床下・天井裏換気システム」が堅調に推移し前年同期比17.5%増となったことや、新商品として09年10月から販売を開始した「太陽光発電システム」の売上高が加味されたことにより、増収となった。
営業利益については、合理化を推進したことにより固定費が低減したものの、既存商品に比べ原価率の高い「太陽光発電システム」の販売に伴い増益となった。
ES事業部門での売上高は前年同期比7.6%増の13億2,200万円、営業利益は同比49.7%増の1億1,700万円となった。
東京・名古屋・福岡エリアにおけるビル・マンションの不動産管理会社などの法人営業に注力し収益性の改善を進めた。また、合理化を推進したことにより固定費が低減したとしている。
環境資源開発事業部門での売上高は前年同期比27.4%増の46億500万円、営業損失は1億8,800万円(前年同期は9億3,700万円の営業損失)となった。
売上高については、「廃プラ加工処理」については受入単価は下がったものの、取引先件数と搬入量が増加し、前年同期比27.5%増となった。
サニックスエナジー苫小牧発電所(北海道苫小牧市)においては、前年同期に実施した定期修繕に比べて工期を短縮したこと、10年6月より好条件の売電先に変更したことにより「売電収入」は前年同期比8.5%増となった。
「有機廃液処理」は、景気悪化の影響による外食産業や食品工場からの排出量の減少の影響が続いたため前年同期比11.2%減となった。
また前第3四半期に最終処分場を買収したことに伴い、「埋立処理」の売上高を計上している。
営業損失については、生産性の向上とコスト削減に注力し、収益性が改善したとしている。
■11年3月期 通期個別業績予想数値の修正(10年4月1日~11年3月31日)
売上高については、下期において主に太陽光発電システムの販売が想定より好調に推移することで、前回予想を上回る見込み。一方、太陽光発電分野でのシェア獲得のため、従来商品と比べて利益率を低く設定していることから、営業利益率は低下する見込みで、その結果、利益に関しては営業利益、経常利益は前回予想を下回る見込みとしている。当期利益については繰延税金資産の計上などにより前回予想を上回る見通しとしている。
【売上高】
前回発表予想:250億円
今回修正予想:273億円
増減額:23億円
【営業利益】
前回発表予想:8億円
今回修正予想:7億円
増減額:▲1億円
【経常利益】
前回発表予想:7億5,500万円
今回修正予想:6億8,000万円
増減額:▲7,500万円
【当期純利益】
前回発表予想:5億2,500万円
今回修正予想:6億円
増減額:7,500万円
▼関連リンク
⇒サニックス
*記事へのご意見はこちら