前回、疑惑の4つめについて触れたが、ZAITENの記事ではそれに続けて次のように書いている。
「このようなことを菰方代表1人でなどできるはずもないと考えた千代氏は9月の連休明けに内田氏を訪ねる計画を立てていた。連休初日にその内田氏から電話が入る。最初は話を否定していたものが、やがて観念したのかすべてを認め、(1)国産ペット自然食会(正確には国産ペット自然食協会)会長職の辞任、(2)仕入代全額返金、(3)取引に関与した6人で来社した上での謝罪、そして(4)今後どの商品にも国産食材を使うとする念書を書く――という千代氏の要望を受け入れたという」(番号は記者によるもの)
千代氏のブログ「ペット業界の裏側」には、2008年9月13日「本社社長の自白」に記されている。
記者は上記の出来ごとについて菰方代表にその真偽を確かめてみた。
――(記者)これらはぜんぜんデタラメということですか?
菰方氏 いえ、これはですね、そう言われたんです。内田自身、どうしてここまでクレームが大きくなったのかわからなかったものですから、電話口で「すみません」と謝ったのですね。そうしたら、これを言いだしたのです。ああやっぱりお金だったのかと。
――これというのは?
菰方氏 ここにある4つの条件です。内田はともかく頭を下げれば済むと思ったのです。すると、こうしてお金の話が出たので、「ああもうこいつは駄目だ」ということになったのです。で、その仕入代金というのが550万円なのですね。いずれにしても、ともかくお金が一番の要求でした。
――ではそのときに全面的に要求を受け入れたというわけではないのですね?
菰方氏 もちろんです。
金銭の要求が出た時点で、アニマル・ワン側はチヨペットへの対抗策を講じ始めたようである。むしろ「牙を剥いた」のはチヨペット社だったというのがアニマル側の認識のようだ。
【田代 宏】
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