今回の世界的な金融ショックの影響からファンドバブルが弾け、マンション業界は再び厳しい時代を迎えている。1990年代のバブル崩壊より深刻と言われる今回の状態をどう捉えているのか。長年業界に携わってきた3人の経営体験をもとに、今後の状況を展望してみる。
<信頼で成り立っていた 3つの関係が崩壊>
―「金融機関」、「ゼネコン」、そして「デベロッパー」という3つの連携でマンションはできていたと思いますが、今はこの関係がおかしくなっているのではないでしょうか。
A氏 場所によっては違ってくる部分もありますが、「マンションが完成するまでに70~80%は売っていた」というより、「売るのが当然」だったのです。そして、完成後3カ月で完売させる。最悪でも半年でしたね。それができない場合は、買い取りもやむを得ない―それがデベロッパーだったのです。その結果、ゼネコンが完成後の支払いを認めていたのですよ。
ですから、「何としてでも売る」「売れなかったらかき集めてでも決済する」―これを長年かけて築いてきました。ところが、最近のデベロッパーの倒産では、地場ゼネコンにかなり迷惑をかけているケースがあります。これでは、信用されないでしょうね...(⇒つづきを読む)
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