竹原信一市長の解職の是非を問う住民投票が15日に告示された鹿児島県阿久根市。12月5日が投票日となっているが、現在も期日前投票が行なわれており、阿久根市選挙管理委員会(以下、市選管)によると、21日の時点で、1,181人が投票を済ませたという。その投票用紙の記入方法について、市民から困惑の声があがっている。
今回の竹原信一市長解職の是非を問う住民投票の投票用紙に設けられた「賛成」と「反対」のふたつの欄。これは竹原市長の解職についてのもの。そのどちらかに市長の名前「竹原信一」を書くようになっている。ところが、竹原市長自身についての「賛成」か「反対」ととらえる市民が少なくはない。
したがって、「竹原市長の政治姿勢に賛成」という意味で、投票用紙の「賛成」の欄に竹原市長の名を明記すると、竹原市長の解職に賛成する票になる。逆に「竹原市長の政治姿勢に反対」という意味で、「反対」の欄に市長名を記入すると解職への反対票となる。
また、ふたつの欄のどちらかに竹原市長の名前以外のもの、たとえば「丸印」を書き入れた場合、無効票として扱われる。さらに、市民のなかには「竹原市長に賛成(解職に反対)の場合は、投票に行かなくて良い」という誤解もあり、住民投票が正しく行なわれるためには、市選管の働きかけも重要になってくるだろう。期日前投票は12月4日まで、阿久根市役所において、午前8時30分から午後8時まで行なわれている。
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