早稲田大学先端科学 健康医療融合研究機構客員准教授 大野 智 氏
厚労省ガン研究開発費「ガンの代替医療の科学的検証に関する研究」の2年目の研究事業がスタートして半年が経過した。2009年度末から開始された有効症例の調査研究では、これまでに全国の医療機関から40症例が寄せられている。研究代表者の大野智氏(早稲田大学先端科学・健康医療融合研究機構客員准教授)は、「臨床情報については今年度内に100症例まで集めたい」と抱負を語る。大野氏に、ガン代替医療研究の現状と課題を聞いた。
<中立的な立場から"ガン代替医療"を検証>
―はじめに、ガン代替医療研究の目的をお聞かせ下さい。
大野 目的は、世界規模で広がっている代替医療の安全性と有効性を明らかにすることです。抗ガン剤治療や放射線治療などの治療技術が進化する一方で、ガンによる死亡者は一向に減る気配が見られません。ガン患者の多くが民間療法や代替医療を利用している実態が報告されていますが、治療法の有効性や安全性に関する情報が極めて乏しいのが現状です。このため患者は、不安と隣り合わせで代替医療を選択しているのではないでしょうか...(⇒つづきを読む)
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