ZENNAMAの調査によると、2010年3月末時点での3,714工場から9月末時点は3,700工場で14工場の減少であることが判明した。
現在の生コン市況を鑑みると、6カ月で14工場は月平均2.3工場の減少。全国的に生コン出荷量は前年の10~30%減が続く中、工場数減少は進んでいるとは言い難い。全国各地区工場の集約化や経営合理化を促進して、業界全体で健全経営を行うことで気持ちは一致しているのであるが、行動は伴っていないのが現況である。
福岡地区においても、「相変わらず堂々巡りの状況。(改善を)やろうとする機運があるものの、実行するとなるとほとんどの工場が、シリ込みしているのが現状。しばらく時間は掛かるでしょうし、悠長なことを言っておられず、集約化する前に淘汰される工場も出てくるでしょう。今のうちにやっておけば良いのに...」と同地区業界通は語る。
飯塚市の坡平産業など、有力なアウトサイダーに飲み込まれないように、地区内業界全体の次元で、取り組まねばならないところに立たされていると思われるが...。
【河原 清明】
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