27日、福岡市博多区で、民主党福岡県総支部連合会の第13回定期大会が開かれ、2011年度の同県連代表に野田国義 衆議院議員が就任することが承認された。幹事長は吉村敏男 福岡県議が再任。また、代表代行は今までの2人体制からひとり増やし、新任された助信良平 福岡県議(党務)と大久保勉 参議院議員(総括)、再任となる藤田一枝 衆議院議員(政務)の3人体制となった。
新代表に就任した野田国義氏はあいさつのなかで、「民主党の『民』、市民・国民の『民』であります。国民が、市民が主役の民主党であります。この原点に返って、しっかりと立て直すことが私は大切なことであると思っております。これからイバラの道と思いますけれども、何よりも来年、北九州市長選をはじめ、統一の自治体選挙がございます。ぜひとも現職の方々は全員当選、そして新人のみなさんが多く当選をしていただき、仲間を増やすこと、このことが使命であると思っています」と、決意を語った。
一方、質疑応答では、党や県連組織の透明性を問題視する声があがった。JR九州労組・船津寿幸委員長は「菅政権になって、マニフェストの変更や修正、具体的に言えば、八ッ場ダムの見直し、企業団体献金の復活、未だに進まない議員定数の削減、思うようにいかない財源のねん出、加えて閣僚の発言問題、労働組合を回るなかで説明できないもどかしさを感じる。新聞発表でしかなかなか情報が見られない」とし、古賀一成 衆議院議員の代表辞任・知事選への出馬意欲の表明、新代表の選出について「新聞でいきなり発表されても困る」と、発表する前に党員へ説明するよう要望した。
また、宮浦寛 福岡県議は「県連組織の規模が大きくなった今、総支部代表者会議で選出した後、承認を受けるというトップダウン型ではなく、投票による代表選挙など、決定過程をもっとオープンにしていくよう検討してほしい」との要望をあげた。
野田国義新代表は前出のあいさつの最後に「風通しのいい組織を県連に作ることを心がけていきたい」と述べており、今後、これらの要望に対し、どのような県連改革が行なわれるか注目される。
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