福岡市長選からの撤退を表明し、選挙活動を中止している前福岡市教育長・植木とみ子氏(61)の公式HPで11日、現行の公職選挙法上、選挙期間中に認められていないHPの更新が行なわれているのが確認された。更新された内容は「全福岡市民の皆様へ」と題打った選挙からの撤退についての"謝罪文"である。
この"謝罪文"では、撤退の理由に「市の領域を超えた政治的圧力」(原文より引用)をあげており、これがネット上で波紋を拡げている。簡易ブログ「ツイッター」の福岡市長選に関するつぶやき(コメント)をまとめた「#fk1114」のハッシュタグでは、植木氏の"謝罪文"を転載したブログのアドレスを載せるユーザーが出現。また、リンク先のブログでは掲載時に保存した同文章の画像(写真参照)を公開しているものもあった。
また、転載を行なったユーザーのなかには、植木氏の"謝罪文"が掲載された後に削除されたことを「圧力がかかった」と表現するつぶやきがツイッター上で散見された。なお、同文章の削除は、公職選挙法へ抵触することを懸念したものとされている。
異例とも言える選挙期間中の撤退表明で支持者をはじめとする有権者に混乱を与えた植木氏。14日の投票日まで残りわずかというタイミングで、こういった物議をかもし出す文章はいかがなものか。
今回の"謝罪文"により、さまざまな憶測が飛び交い。またしても混乱を与えてしまった。さらには、記者会見で「保守の分裂を防ぐ」と言っておきながら、該当陣営に風評被害を与えている。真に謝罪の意思があるなら、いたずらに混乱を招く行為は厳に慎むべきで、"違う意図"があるのならば、正々堂々と真実を語るべきであろう。
【行政取材班】
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