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特別取材

中村もときさんが語る、半世紀のアナウンサー人生(はじめに)
特別取材
2010年11月26日 13:12

<これからはのんびりやろうか>

中村もとき氏 今年10月1日、KBC(九州朝日放送)の早朝ラジオの看板番組「中村もときの通勤ラジオ」が11年半の歴史に幕を下ろした。政治、経済、スポーツの分野など地場から全国に至るまでの情報を、本音の辛口トークで語り続けた。テレビの視聴率にあたるラジオの聴取率は3%とテレビを含めた福岡の朝の番組ではトップクラスの数字を誇り、特に40代は9%と中高年世代に圧倒的な支持を受けた。
 番組では特にホークスに関する話題は熱かった。中村さんがRKB毎日放送のアナウンサーだった頃、太平洋クラブライオンズとクラウンライターライオンズのオフィシャル球団歌を吹き込んだ事がある。それゆえに地元球団への愛着は深く、ホークスが勝った翌日には機嫌が良いが、負けた翌日は愛情のこもった辛口コメントが炸裂した。地元球団に対する愛着が人一倍強かったといえる。
 番組終了後は写真家として本格的に始動している。写真旅行も兼ねて、旧ユーゴスラビア諸国のクロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナなどを約1カ月間、歴訪し、紛争の跡を目の当たりにした。「今までが忙しすぎたから、これからはのんびりやろうか」―。RKB毎日放送で32年、フリーになって13年。45年、約半世紀に渡るアナウンサー人生を振り返って頂いた。

(つづく)

【矢野 寛之】

<プロフィール>
中村もとき氏中村もとき(なかむら・もとき)
 1941年7月10日、福岡市生まれ。西南学院大学商学部卒。大卒後、RKB毎日放送に入社。若者向け深夜ラジオ番組、夕方のワイド番組などで人気を集めた。RKB退社後、フリーとなり、99年4月よりKBCの「中村もときの通勤ラジオ」のメインパーソナリティーとなった。通勤ラジオ終了後は、アナウンサー時代から数々のコンテストに入賞した腕前を持つ写真業を本格化させる。


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