29日、大阪府枚方市本社の生コン製造業タイコー(株)は、大阪地裁に民事再生法の適用を申請し、同日保全命令が出た。
負債総額は、37億2,511万円が見込まれる。2010年6月期の売上高は、15億8,569万円を計上していた。
業界消息通によると、10年7月に起こった関西地区における生コン業者による大規模なストライキにより出荷が滞ったことで、売上が立たず資金繰りに窮したかたちとなり今回の措置となったという。
同社においては、07年6月期は30億6,878万円の売上高を計上していたが、需要の低迷により業績が急落。工場閉鎖などで経営合理化に着手していた。
1947年6月創業の業界古参企業の破綻は、業界内に大きな影響を及ぼし、各地区の生コン業界の再編に向けて加速化する序章ではないだろうか。
【河原 清明】
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