11月30日、宮城県仙台市に本社がある(株)白石商会が、仙台地裁へ破産手続申請を行なったことが判明した。負債総額は約7億円。年商は、2010年3月期で20億2,988万円計上。地元業界ではトップクラスの企業であった。そのようななか、今年9月、得意先の破たんで大口の焦げ付きが発生し、資金繰りが逼迫したという状況である。
業界が斜陽しているなか、生コン業各社において財務面の弱体化が浮き彫りになっている。アクシデントの渦中に入ってしまえば、一気に破たんしてしまうほどの苦境に陥っているのであろう。連日の生コン業界破たんニュースが、本当に他人事ではない段階へ日増しに近づいていることは、確かである。
【河原 清明】
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