来年(2011年)4月に行なわれる福岡市議会議員選挙で、博多区が激戦となる様相を見せている。同選挙区の現行定数は9議席だが、現在、最大2議席の削減について話し合いが行なわれている議員定数調査特別委員会では、人口比例で考えた場合、議席をひとつ減らす対象となっている。議席が減ると、現職同士の争いが過熱するだけではなく、同区では新人候補が多数立候補する見通しであり、かなりの激戦が予想される。
現段階で分かっているだけでも新人候補予定者は4人。前回(2007年)の選挙において、無所属で出馬し落選した日下部晃志氏は、今回、日本創新党の公認を得ての出馬。同じく前回敗れた無所属の石井英俊氏も再挑戦する予定だ。
さらに、初出馬となる新人候補がふたり。民主党の推薦を得て初の選挙に挑む新村優氏と無所属の平石洋介氏である。新村氏は南区選出の福岡県議・新村雅彦氏(民主・県政クラブ)の実子。一方、平石氏は結成した後援会組織の強化を図っている。
各新人とも30代前半と年が若いのが特長。はたして現職のベテラン議員から議席を奪うことができるか。今後の展開に注目したい。
【山下 康太】
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