きょう(5日)、午前7時から、鹿児島県阿久根市で竹原信一市長の解職請求の賛否を問う住民投票が始まった。
竹原信一市長は、官民格差の是正に基づく、市職員給与や議員報酬など減額といった行財政改革をめぐり、市議会の反市長派市議、市職員・自治労と激しく対立。市議会からの不信任を受けて行なわれた2009年5月31日投開票の出直し市長選で、8,449票を獲得して再選されたが、その後も市議会の反発が続いた。これに対し、竹原信一市長は「議会では議論は行なわれない」と、専決処分をもって行政執行を行なうようになった。
その経緯について、竹原信一市長を「独善的」と捉える市民団体が、市長のリコール(解職請求)署名活動で1万197人分を集め、きょうの住民投票が行なわれるに至った。
一方、竹原信一市長の改革を支持する市民や市議は、市議会に対するリコール(解散請求)署名を実施。必要数とされる有権者の3分の1を超える9,266名分の署名を集め、市選挙管理委員会に提出している。
市民の間では、住民投票の記入方式に戸惑う声も少なくはない。投票用紙に設けられたのは、竹原信一市長の解職について「賛成」か「反対」というふたつの欄。そのどちらかに市長の名前「竹原信一」を記入するようになっている。
住民投票は、市内21カ所の投票所において午後7時まで(10、17、21投票区は午後6時まで)行なわれる。午後8時10分から即日開票され、有効票の過半数を「賛成」が超えた場合、竹原信一市長は失職する。
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