閉園の危機にある「香椎幼稚園」の存続を願う園児保護者たちが発行する「香椎幼稚園新聞なかよしひろば」の第7号が、12月1日に発行された。同新聞は、福岡県立図書館・郷土資料課から依頼があり、現在、同図書館に常置されている。
発行者は、園児保護者で結成された香椎幼稚園保護者会 維持存続運動委員会。同新聞は、移転存続の実現へ向けて、香椎幼稚園のさまざまな教育事業を紹介し、賛同を得ることを目的としている。
第7回は「未来につなげたい幼児教育 その3」として、社会のしくみを実体験で学ぶ「ごっこあそび」のひとつ、秋の恒例「お店ごっこ」について特集。園児たちが商品の製作から、売り買いのやり取りを学んだ様子が写真付で紹介されている。
「香椎幼稚園」については、運営する学校法人 筑紫海学園により、2012年3月31日に閉園することが決定されている。ただし、55年もの長い間、地域に根ざした幼児教育が、地元住民から高い評価を受けており、また、閉園の場合、香椎と香住ヶ丘の2校区から幼稚園が無くなることから、移転存続を望む声が保護者、地元住民、教職員の間で高まっている。
なお、同委員会は、10日(金)の午前10時から12時まで、JR香椎駅前で同新聞を街頭配布することを予定している。
【山下 康太】
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