福岡地区の生コン協組による生コン買い取り価格が10月から下がっているという。価格差は1,000円とされるが、9,000円から8,000円へのダウンは実に11%の下落。組合員は協組を通じて生コンを出荷するため、買い取り価格のダウンは生コン製造業者の業績に直結することになり、関係者は頭を抱えている。
背景には、開発案件の減少からくる生コン出荷量の減少と、その狭間で繰り広げられる生コン協組とアウトサイダーとの熾烈なパイの奪い合いがある。売値が崩れる一方で、生コンの原料となるセメントや骨材価格は安定しており、下落の気配は無い。結局のところ、差額分は地場の中小企業である生コン製造業者が負担せざるをえない形となっている。
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