第35代福岡市長に12月7日就任した高島宗一郎氏。同日、就任会見が福岡市役所で行なわれた。高島新市長が今後の福岡市政をどのように舵取りしていくのか。記者からの質問は、こども病院移転の検証、市役所の人事、市営地下鉄民営化、広報戦略室、補正・新年度予算に優先課題など、多岐におよんだ。
これよりテーマ別に回を分けて、その内容を掲載していく。
<市役所人事について>
―市職員へのあいさつのときに、人事については春まであたらないということでしたが、(人事編成をする)時期などについてお伺いしたいのですが。
高島市長 私が市議会や職員の経験があれば、どういった人材がいるのか。そういったことも自分自身で仕事、それから自分との相性を含めて見ていきたいと思います。ただ、何しろどういった方がいるのか、私自身まだ分かりません。ですから、選挙も終わったわけですし、人のいろんな噂、そういったもので誰が誰を選挙の時に応援していたとか、そういったものではなく、自分自身で仕事をしていくなかで、その方の仕事を見て判断をしていきたいと思います。
お願いをしてみて、相性が合わないから「やっぱり止めましょう」というわけにはいきませんから。どちらにしろ春までそんなに遠くはないですし、やはり少しでも一緒に仕事をしていくなかで、その方の仕事をみて判断していきたいと思います。
一番アピールしたいのは、「ノーサイドですよ」ということです。皆さんを信用して、リーダーが変わればまた新しいリーダーの下で、皆さん一生懸命働いてくださる。そのことを私は信じていますし、「一緒に一丸となりましょう」といった、そういうメッセージがこのなかには含まれています。
―それは一般職と特別職を含めて、春まであたらないということですか。
高島市長 何かよほどの事態があれば分からないですが、基本的にはあたることはないです。
―現行で2人いらっしゃる副市長の方も同様だということですか。
高島市長 そうです。
―副市長には、その旨を伝えたのですか。意見はどうでしたか。
高島市長 はい、今朝伝えました。一生懸命支えてくださるということですから、「宜しくお願い致します」という話をしました。
―副市長を変えるつもりはないということでしたが、新しくどこから持ってくることもないということですか。
高島市長 そうです。私はまだ、いろんな方を知りませんから。いくら仕事ができる方でも、やはりフィーリングってあるじゃないですか。そして私を4年間支えてくださる方を春に向けて自分の目でその方の仕事を見ていきたいと思います。
―副市長は今2人体制ですが、3人体制へひとり増やすという提案もありますが、それについてはどうのように考えていますか。
高島市長 やはり、自分も入ったばかりなので支える体制については、2人がいいのか3人がいいのか、これからやってみて副市長の方がどういう風に表に出ていない部分でどういう支えを市長に対して仕事をされるのか、これから自分自身で見ていきたい。それからということです。
―自民党・公明党などが副市長人事に関していろいろ検討しているみたいですが、そういった自民党側の意向というのは、春の人選に関してお考えですか。
高島市長 基本的に私自身が、つまり市長の決めることであると思います。そこがまず基本にある。そして、どんなにいい方を推薦されても、私とフィーリングが合わなければ、考えがそぐわなければ当然、そこで決めることはできない。検討のなかで、ご相談をすることがあるかもしれませんが、ただ決めるのはあくまでも私ということは、それは皆さん了解のうえでの、その範囲内のことだと思います。
-副市長人事で、なかの方はあまり知らないと言われてましたが、外部の人で市長自身が「この方を」というアイデアは今の段階でお持ちではないのですか。
高島市長 もちろん優秀な方は、私のこれまでの自分の仕事上でたくさん知っていますが、まだ春まで時間がありますし、そういったなかでもっともっといろんな方とお会いしてできるだけ広い範囲のなかで、最も適任の方を挙げなければいけないと思います。
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