建設汚泥に特化した環境リサイクル事業を手掛ける、(有)名島産業建設。
同社は、福津市本木の産業廃棄物最終処分場使用差止請求控訴審で、2010年5月19日に福岡地裁より判決が言い渡された。最高裁への上告を求めていたが、11月25日に上告不受理が下され、同社は敗訴となった。福津市側は、12月8日に同社へ処分場使用中止の文書を送っていたことが分かった。
同社の於保社長は「弊社の主張が届かず残念な結果であった。我々は一点の曇りなくこれまでもそして今後も真摯に環境リサイクル事業を行なっていく。当然、司法判断に従い本木では最終処分は行なっていない。中間処理及びリサイクル業を実施している。一部周辺で、今頃騒いでいるようだが、判決文の中味を知らず何を言っているのかと申したい」とコメント。行政側に屈した判決となったが、その判決にも屈せず、本物の環境ビジネスを展開・拡大していく意気込みが於保社長の言葉から感じられた。
一方の福津市側は「処分場使用中止の文書は、送付いたしました」とコメント。「あくまでも産業廃棄物最終処分場としての使用中止ですね」と問うと「そうです、産業廃棄物最終処分場としての使用中止です」と回答。さらに「名島産業建設の於保社長は、最終処分は行っていないと申しているが、把握しているのですか」と質問したが、「把握しておりません」と回答。現状を全く理解していないようだった。
【河原 清明】
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら