14日、経済産業省は、同日、独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)とサウジアラビア国営の石油会社・サウジアラムコ社との間で原油タンク賃貸借契約などを締結したことを発表した。
同契約は、今年(2010年)6月14日、資源エネルギー庁がサウジアラムコ社と基本的事項について合意していた共同プロジェクトによるもの。これにより、来年(2011年)2月以降、沖縄県の沖縄石油基地に約30万キロリットルの原油を積む第1船が入港し、沖縄におけるサウジアラビア原油の貯蔵がスタートする。
共同プロジェクトの具体的な内容は、わが国が、サウジアラムコ社に対して約60万キロリットル分の原油タンク(沖縄石油基地)を貸与し、同社は自国の原油を臓置し、商業的に活用する。一方、わが国は、石油の供給不足する緊急時において、貯蔵原油の優先的な供給が受けられる。
経済産業省は「エネルギーセキュリティーが向上するとともに、日本への原油供給の約30%を担うサウジアラビア王国との戦略的関係が一層強化されることが期待される」としている。
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