ある不動産業者によれば「商品を一時保管する倉庫(含む冷凍冷蔵)の需要が多い。範囲は博多駅を中心として、福岡空港、博多駅前、竹下、山王の範囲内。また、従業員用の1DKや1Kの需要も旺盛で低迷する不動産業界にとって久々の明るい話題となっている。」という。
博多駅周辺の賃貸ビルへの入居状況を尋ねると「依然として低迷しており、厳しい状況が続いている。需要はあっても景気低迷の影響を受けて、1坪(3.3m2)が7,000円~9,000円(含む共益費)と賃料の安いビルへの入居を希望するケースが多い。また、空き室のままより『敷金なしで来年3月までの短期入居を受け入れる』というビルオーナーもおり、新博多駅ビルの開業を控えても、博多駅周辺のテナントビル需要は限定されており、空室率の顕著な改善傾向は見られない」という。
JR名古屋駅の高島屋、JR京都駅の伊勢丹は好調を続けており、JR博多駅に開業する阪急百貨店の動向に百貨店業界のみならず流通業界の注目が集まっている。
高島宗一郎福岡新市長にとっても、福岡市の経済再生の追い風となるかもしれない。
【北山 譲】
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