<臨床試験で独自のサポート>
データ・マックス「I・B通販くらぶ」は12月15日、健康食品開発セミナー「時流に乗った健康食品のつくりかた」の第2講を開催した。講師は健康栄養評価センター(福岡県春日市)代表の柿野賢一氏。今回は「エビデンスを安くつくる方法」と題し、健康食品のエビデンス(科学的根拠)をめぐる行政の動きからエビデンス取得のためのさまざまな手法が紹介された。
健康食品業界は、2004年に起きたアガリクス問題や2007年の「あるある大事典」の放映取り止めでマイナス成長に拍車がかかり厳しい状況にあるものの、他業種に比べると「それでもまだ魅力的な業界」(柿野氏)だと強調した。その理由の1つに、「安全・安心を打ち出した従来以外の商品をラインアップに加えたいという会社が増えている」とし、行政による規制強化が新たなニーズを市場に生み出している背景を説明した。
来期の注目商品として発酵食品を取り挙げるほか、マーケットへ投入する新しい素材の育て方や大企業との付き合い方、訪問販売や通信販売などチャネルごとのニーズについても詳しく説明した。さらに臨床試験の必要性とその体制のありかたに関しても、具体例を示して丁寧に解説し、独自のサポート法を披露した。散会後、講師を囲んで忘年会を開催した。
最終講(第3回)は、来年1月19日に「賢い投資とは何か」と題して開催する。
<プログラム>
第1講 11月29日(月) 「売れるエビデンスとは何か」
第2講 12月15日(水) 「エビデンスを安くつくる方法」
第3講 11年1月19日(水) 「賢い投資とは何か」
<開催概要>
場 所:データ・マックス大会議室
時 間:17:30~19:30
<講師プロフィール>
柿野 賢一(かきの・けんいち)
九州大学農学部卒。大手医薬品受託研究機関・食品受託メーカーを経験。独立後、講演・執筆・コンサルティング活動に専念。老化予防・生活習慣病予防に関する基礎研究やヒト臨床試験を通じたエビデンス構築を専門とする。販売戦略を見据えた企業利益獲得・コンプライアンス構築のための研究がモットー。
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