来年(2011年)1月9日に告示され、同16日に投開票が行なわれる阿久根市長選挙および被選挙数2の市議補欠選挙(以下、市議補選)において、市長派が市議補選に候補者を立てない考えであることが分かった。市長選は、リコール(解職請求)成立による竹原信一前市長(51)の失職に伴うもので、すでに竹原氏は立候補を表明している。一方、市議補選は、9月定例市議会の議場占拠事件により除名された市長派市議2名の議席をかけて行なわれる。
市長派市議で構成される会派・一新会の石澤正彰市議によると、「竹原前市長の出直し選挙、および11月29日に署名を市選挙管理委員会に提出した市議会へのリコール(解散請求)に全力を尽くす」という。同リコールでは9,266人分の署名が提出されており、現在、審査が行なわれており、有権者総数の3分の1である約6,600人分以上の署名が有効と見なされれば、市議会解散の賛否を問う住民投票が行なわれる。
一方、市長選については竹原氏のほかに、阿久根市長リコール委員会監事の西平良将氏(37)が立候補を表明している。
【山下 康太】
*記事へのご意見はこちら