以前、Net-IBニュースで報じた「元市職員X氏」が、来年(2011年)4月の福岡市議選に出馬する意向であることが分かった。X氏とは、福岡市の議会事務局法制係長を務めた経歴を持つ元市職員で行政書士の寺島浩幸(てらしま ひろゆき)氏(49)。
寺島氏は、修猷館高校卒、福岡大学法学部法律学科卒業後、1987年4月福岡市役所に入庁した。福岡市では、主に法律関係の業務を行なう一方、生活保護や国民健康保険に関する業務に従事。2004年4月からは総務企画局総務部情報公開室の情報公開係長を務め、05年から06年にかけて市の情報公開条例の全面改正を担当した。この際、協定方式による全国初の第3セクターの情報公開を実現。『日本一の情報公開条例』と、高い評価を受けた。
その後、市長部局と議会事務局の中枢業務に従事。議会事務局では地方議会における議員立法による政策条例の法制支援に尽力。10年4月から博多区役所保護第2課第3係長を務め、同年8月、市を退職した。退職直後、寺島氏は、南区における民主党の公認争いに敗れ、一時期、出馬を断念。しかし、「1度抱いた志を捨てるな」という恩師からの激励を受け、12月から活動を再開したという。
出馬にあたり寺島氏は「行政運営において高度経済成長期のやり方を続けていることが問題のひとつ。成熟社会における『新しい政治・行政のシステム』の構築が必要」との考えを示しており、「市議会改革」、「地域主権」、「住民自治」などを訴えていく。なお、出馬する選挙区、政党の推薦・公認については、検討中としている。
▼関連リンク
怪文書から導かれた福岡市政の実態(上)
*記事へのご意見はこちら