ゼオライト（株） 代表取締役会長 河村 恭輔
代表取締役社長 河村 勝美
1970年の設立以来、良水を創出することに心血を注ぎ、日々技術革新と研究開発に取り組み福岡はもとより全国各地で水のスペシャリストとして貢献してきた「ゼオライト株式会社」の河村恭輔会長と勝美社長。世界最高水準の技術である逆浸透膜を用いた水処理技術をシステム化して、コアコンピタンスとして一般家庭用から業務用まで、幅広い商品ラインアップで、顧客に喜ばれている。2009年１月に恭輔会長が日刊工業新聞社より第26回優秀経営者顕彰『地域社会貢献賞』を受賞したことは、長年に渡って良い水を創ることに対して、ぶれることなく一貫して取り組んできたことに対する敬意を表された証しである。今日もなお、技術革新及び研究開発に邁進し、日夜より良い水を創出することに尽力している。本物の良水を通じて、人・社会の健康と環境を見つめる同社。水創りと通じての提言を語っていただいた。
＜全国の水創りの市場に貢献＞
―水創り一筋で社会に貢献され、九州はもとより全国に市場が年々拡大していますね。
勝美社長 お陰様で弊社の積み上げてきたビジネスが、ようやく市場で認知されて参りました。これもひとえに長年、私たちのお客様の支えと弊社スタッフが汗水流して真摯に仕事に取り組んでくれたことが、弊社の発展の源であります。
恭輔会長 社長が申した通り、お客様と弊社のスタッフの支えがあってこその今日です。脇目も振らず、一心不乱に水創りと向き合い研鑚を重ね、社会に貢献したいという志･理念で創業以来40年余、紆余曲折ありましたが私達が取り組んできたことが認知されて本当に嬉しいです。現状に甘んじず、将来に向けてより一層切磋琢磨しもっと良質な水創りに励んで参る所存です。
勝美社長 弊社のプラント事業のRO逆浸透膜による水処理技術力（あらゆる水の再生技術）が高い評価を戴き、お陰様で九州はもとより全国から引き合いがあります。東京の大手筋からも「是非一緒に仕事を組ませてください」とオファーがあり共に事業を進めております。今後も益々お引き立て戴くビジネスチャンスが見込まれる一方、水創りメーカーとしての更なる価値向上が問われております。今までにない（良い意味で）お客様からのシビアな対応に、弊社は成果を出していかねばなりません。
恭輔会長 弊社の技術でもって我が国の浄水施設をどんどん改善していきたいです。水需要の高まりと降雨量減少による渇水等水の外的な不安要素は払拭する事は、難しいです。そのような環境下でも水は不可欠なもの。良質な水を提供できる弊社の装置で、一般家庭をはじめとし、大量に水を使う工場や公共施設などあらゆる施設での活用が見込まれます。病院も大きな市場であります。
―お話されたように東京から全国の市場へ拡大しております。厳しいレベルでの顧客対応によって、貴社スタッフのレベルが向上したのではありませんか。また今後益々高いレベルを要求されることに対応するために、社内改革も一層進めていかねばならないのではないですか。
恭輔会長 その通りで、確かに弊社スタッフの顧客への対応は向上しております。顧客からの信頼度も格段に上がっております。九州の市場だけでなく、東京･大阪など大都市圏でのビジネスにより、お客様に鍛えて戴き弊社スタッフの対応力が増したと思います。だが、技術やサービスなどお客様の満足度を更に向上させるには、日夜お客様と真摯に向き合い、研鑽を積んでいかねばなりません。社内組織も改革していかねばなりません。
勝美社長 弊社における今までの水平型組織から垂直型の組織へシフトしていかねければなりません。なぜならば、近年は大手筋企業からのより高度な技術やサービスを要するビジネスを受け、確立させていかなければならない。当然ながら今まで積み上げてきた事業を、ブラッシュアップしていかなければならない。人材においては、人数合わせのマネジメントでなく、ビジネススキル･ニューマンスキル・スペシャリストとしてのスキルを兼ね備えた高感度な人物が必要であります。何をおいてもやはり人材ありきです。
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＜プロフィール＞
河村 恭輔（かわむら きょうすけ）
1934年８月、山口県生まれ。大島商船高専卒業。工学博士。日刊工業新聞社主催の優秀経営者顕彰である「地域社会貢献賞」受賞。趣味はゴルフと読書。
河村 勝美（かわむら かつみ）
1943年10月、広島県生まれ。広島県立瀬戸高校卒業。趣味は生花、自然散策、絵画鑑賞。
＜会社概要＞
ゼオライト（株）
代表者：河村恭輔（工学博士）、河村勝美
所在地：福岡市博多区那珂5-1-11
設 立：1970年８月
資本金：9,000万円
※本稿は以下の書籍に掲載されています。
このたび、弊社では「愛する福岡へ 201人の提言」を発刊いたしました。内容は、政治、経済、学界の有識者および福岡・九州で活躍する企業経営者が、それぞれの立場から福岡の未来に対する提言集となっております。本著には、以下でご説明するさまざまな活用法がございます。
活用法その１ 「企業経営の良き参考書」
各界を代表する有名経営者の提言は、これから起業される方をはじめ、現在、経営に携わっている方への良きアドバイスとなるでしょう。経営戦略・人材育成・CSR（企業の社会的責任）など、内容は多岐に渡っており、さまざまな場面でお役に立つはずです。
活用法その２「営業先を知るための予習書」
福岡を中心に各企業の代表がずらりと掲載されている本著は、各経営者の考え方や社歴を知るための予習書として営業ツールに最適です。
活用法その３「福岡の未来が分かる予言書」
「予言書」とは言いすぎかもしれませんが、福岡・九州の発展のために、国会議員、自治体首長、地方議員の方々からいただいた提言も掲載されています。また、深い見識を持つ各業界のトップ・リーダーたちも、福岡のまちづくりに対するアドバイスを行なっています。
活用法その４「就職活動の参考書」
これから社会へ飛び立とうという若者へ。就職後のミスマッチをなくすためにも企業の考え方の違いを知ることは重要です。就職を希望している会社の事前予習にも活用できる本著は、就職活動においても役に立つはずでしょう。
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