8日、JR東海(本社:愛知県名古屋市、山田 佳臣社長)は、山陽・九州新幹線直通運転列車(以下「山陽・九州新幹線」)の新大阪駅および鳥飼車両基地への乗り入れに向けた準備状況を発表した。
新大阪駅においては、構内(ホーム・改札内)にある発車標と乗車口案内掲示器を新しい列車名や行先などに対応できるよう改修。通路発車標は他の発車標と合わせフルカラーLED化し見やすく改良する。また、編成により乗車口が異なる箇所には新たに乗車口案内掲示器を設置する。
また3月には、山陽・九州新幹線が発着する20番線に下りエスカレータを増設し、さらに改札からの小段差にも双方向にエスカレータを新設する。
新幹線の運行管理体制においては、東海道・山陽新幹線の運転管理システム「コムトラック」と九州新幹線の運行管理システム「シリウス」を接続したことにより、東海道・山陽・九州を走行する全ての列車の運転状況を一元的に把握することが可能となる。さらに運行管理を一体的に行うため、東海道・山陽新幹線の総合指令所(東京)内に九州新幹線を統括するJR九州の指令長が常駐し、ダイヤが乱れた際は東京の総合指令所で3社協議のうえ全体方針を決定する。
メンテナンスにおいては、山陽・九州新幹線のJR東海 烏飼車両基地(大阪府摂津市)への乗り入れに伴い、車両の清掃整備を同社が受託する。このため現在、車両設備の確認などの準備を行なっており、また臨時に検査・修繕を行なうこともあるため、それらに必要となる社員教育も実施中としている。
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