聞くところによると、福岡市タクシー協会所属の運転手の売り上げ平均が、1日3万円を割ったそうである。これでは運転手さんたちは飯が食えない。若者が就職せず、年金老人のドライバーばかりになり、いつの日か事故続出が予想される。そうなるとタクシー会社の行政処分が相次ぐことになる。S社、B社は、交通違反、運転手健康管理手抜き、超過勤務などで「いつ行政処分(営業停止)がくるか」とハラハラしているという。
ところで、現在の実車率(走行距離に対してお客を乗せて走行する率)は30%前後と言われている。先日、100台擁しているタクシー会社が行政処分を受けて20台が営業停止になった。ちなみに、この会社は無線をフル活用し、同業者よりも3割多い水揚げ高をあげてきた。この20台の営業停止期間中、残りの80台の売上高は1日6,000円の増収になったそうだ。率にして15%の上乗せだ。
たとえ福岡市内のタクシー台数を3割減らしても、利用者には不便さを与えないだろう。共存共栄のためにも減車をお奨めしたい。
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