12月24日と25日に訪れる"クリスマスの恐怖"に中洲の飲み屋経営者がおびえている。例年、客の入りがめっきり減ってしまうクリスマス。こともあろうに今年は24日(金)、25日(土)と週末に重なってしまった。
客の入りが減るのは、客側のさまざまな事情によるもの。まず、家庭があるお父さんは当然、家族サービス。まっしぐらに帰宅せねばなるまい。独り身は「彼女」「仕事」を理由に店に行けないと見栄を張る。全く気にしない客も当然いるが、どうしても全体的に集客数が減ってしまう。
「私たちもクリスマスに働いているんだからお互い様じゃない"」とは、今年もクリスマスお構いなしで出勤予定のキャバクラ嬢。自慢のサンタ・コスプレをクリーニングに出し、準備に余念がない。
しかし、店にとってはクリスマスを気にせず出勤してくれる子は神様。大半は「先約」を理由に休みを取る。普段は「彼氏いませ~ん」と言っておきながら、クリスマスに飲み屋で働く姿を自分の客に見られたくないというのが本音。そういう場合は、たいてい「友だちとクリスマス・パーティー」という建前が掲げられる。
もっとも客の流れが曜日に関係なくなっているのが中洲の現状。「週末は多い」という意識は都市伝説となりつつあるようだ。某スナックの経営者は言う。「クリスマスで客が減ると言っても、ゼロからは下はないでしょ」。
【長丘 萬月】
長丘 萬月(ながおか まんげつ)
1977年、福岡県生まれ。雑誌編集業を経て、2009年フリーライターへ転身。体を張った現場取材を通して、男の遊び文化を研究している。
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