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高島宗一郎 福岡市長に訊く『アジアのリーダー都市』戦略(4)
政治
2011年1月 1日 08:00

<市長就任後の変化>

 ―市議会議員との関係はどうですか。「俺たちの言うことを聞かんところへ行ってしまった」というボヤきも耳にしましたが...。そういう話じゃないんですけどね。

高島市長 この世界の特殊性というか、やはり、ひとりの議員の方とお話をしたり、食事をしたりすると、深い意図はなくてもいろんな憶測を呼んでしまいます。そういう意味でも等距離でいかなければならないのかと思います。

 ―憶測が憶測を呼びますからね。それをマスコミが、さも事実のように知ったかぶりの解説をする。考えてみてください、朝にコメントされてきたなかでそういう情報が何十も上がってきていたのではないですか。

高島宗一郎 福岡市長高島市長 リポーター時代は、いいところを見つける取材をしていました。一方、報道分野に関しては減点主義が多いなと感じています。また、私が言ったところのある一部分だけを大きく引き伸ばして報道されると、まったく印象が変わってしまう。そうなった時に、これまで信じていたメディアを通しての情報、それはテレビもそうだし、新聞もそう。自分自身が違うニュアンスで書かれることで、今まで信じてきたことのすべてが、足元からすべてが揺らぐとなる。恐ろしいと感じますね。やはり直接対話をしないと分からないと思います。

 ―スケジュールが詰まっていくなかでこの後もにこやかに振舞っていかなければならないと思いますが、率直に市長の仕事をどう感じていますか。

高島市長 最初から自分のカラーを出せるとは思っていなかったんですね。朝の番組の担当になったときも1年間は、これまでの踏襲をしていきました。分かったつもりでも、分かっていないことがあると思い、あえてブレーキを踏んできた。そして、2年目以降でアクセルを踏んできたという経験があります。

 今は、議会との関係、市役所へ自分の想いを落とし込んで具体策に変えるとか、予算配分による政策の落とし込みとか、すべてが初めてのことです。「今やりたい」と無理やりやって、結局、4年間ブレーキがかかりっぱなしだったのでは意味がありません。「手堅い」と思われるかもしれませんが、しっかりと周りを見たい。自分のカラーが出せるのは2年目以降になるかもしれませんね。1年間は、市役所がまず一丸になってチャレンジしていく雰囲気に変えていきたいと思います。

 ―これまでお話で、公務員の意識改革、広報戦略室による情報発信がありましたが、あとはやはり、『アジアのリーダー都市』を実現するための政策プランをどの時点で確定して出していくのかということになると思いますが。

高島市長 そうですね。ただし、本当はものすごく楽しいことなんですよ。新しい価値を作り、世界の歴史上に福岡発の都市理想像を作るということですから。みなさんにも共感していただけることだと信じています。

(つづく)
【文・構成:山下 康太】

<プロフィール>
高島宗一郎 福岡市長高島 宗一郎 (たかしま そういちろう)
1974年(昭和49年)11月1日生まれ。93年、大分舞鶴高校卒。97年、獨協大学法学部卒。97年、九州朝日放送株式会社入社。2010年10月、同社を退社し、11月14日投開票の福岡市長選挙に立候補。20万9,532票を獲得し当選。12月7日、第35代福岡市長に就任した。


※1高島市長の「高」ははしごだか。
※2インタビューの文章は、主なやりとりについて内容を整理したものです。

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