須郷昌徳事務所 司法書士/行政書士 須郷 昌徳
<教壇から法律の世界へ>
須郷氏に一度でも会った方なら、そのインパクトある風体や話し方は二度と忘れないのではないだろうか。
迫力ある低音の声ながら、ユーモアと茶目っ気たっぷりの語り口調。常に笑顔で接するその姿に、法律家にありがちな高飛車な態度は微塵も感じられない。他方で、依頼者の親身になって教えを諭すようなその態度は、行政書士・司法書士というよりも、誰もが密かに心に抱く学び舎の恩師ような印象さえある。
それもそのはず、同氏はとある高校の学長を長く務めた異色の経歴を持っているのだ。
八女市にある西日本短大付属高校(通称:西短)といえば、高校野球ファンならずともその名を知らぬ人のほうが少ないだろう。1992年に夏の甲子園を制した実績を持ち、幾名ものプロ野球選手を輩出した強豪校である。阪神を経てメジャーリーガーとなった新庄剛氏や、Jリーガーの田中佑昌選手、女優の田中麗奈さんも西短の出身者だ。かつて傾きかけていた同校を立て直し、県下有数の有名校に押し上げた人物、それが他でもない須郷氏なのである。
また、同校は積極的に海外の高校と交流を図っていることでも知られている。実に80年代からテレコミュニケーション通信システムを用いた国際交流を行ない、1990年6月には、冷戦下にもかかわらず米国・ソ連・日本の3国間の高校生交流を実現させた。「イデオロギーや体制を越えた人間的な触れ合いから多くを学んで欲しい」、地方紙のインタビューにそう答えた当時の学長・須郷氏の実績は、『退学者ゼロ高校─須郷昌徳の「これが教育たい!」』(大山 真人 (著))に詳しい。
<包容力が国際競争力につながる>
高校の学長職から司法書士・行政書士に転じた須郷氏のフィールドワークは実に幅広い。相続絡みや土地がらみはもちろん、近時話題の多重債務の相談などは700件以上の案件を処理した実績を持つ。中小企業間の紛争に関しても積極的に顧客の相談に応じている。ある案件では相手側弁護士を向こうに回して丁々発止のやり取りを見せており、相談者の立場を我が身に置き換えるがごとき親身な対応は、幾千という生徒の身の上を案じてきた同氏ならではと言えるのではないだろうか。
その須郷氏が愛する福岡の経済界に求めるもの、それが企業における『障害者雇用の促進』だという。
「障害者の雇用は、一定規模以上の会社では法律により義務付けられていますが、雇用率未達成分の罰金を払って雇わない会社も少なくありません。確かに、健常者にとって障害を持つ方々は異質なものとして捉えられるかもしれませんが、昨今、企業に求められる『国際競争力』とは、異質な文化・文明と折り合いをつける作業にほかなりません。身障者の雇用をしていくなかで、さまざまな違いを持つ人々を受け入れる包容力を企業に備えていくことが、『国際競争力』を高めていく一助になると思います」(須郷氏)。
包容力が無いところ国際競争力は育たない。バランスの取れた健全な経済の発展には、彼のような確固とした哲学を持った法律家の存在が必要である。
<プロフィール>
須郷 昌徳 (すごう まさのり)
1940年9月生まれ。64年佐賀大学文学部法学科卒業。西日本短期大学教授、西日本短期大学附属高校校長、社会福祉法人 清浄会緑ヶ丘学園理事長などを経て、現在、山口福祉文化大学教授。
<会社概要>
須郷昌徳事務所
代表者:須郷 昌徳
所在地:福岡市中央区舞鶴3-1-30
設 立:1978年12月
TEL:092-721-1600
FAX:092-734-2800
※本稿は以下の書籍に掲載されています。
活用法その1 「企業経営の良き参考書」
各界を代表する有名経営者の提言は、これから起業される方をはじめ、現在、経営に携わっている方への良きアドバイスとなるでしょう。経営戦略・人材育成・CSR(企業の社会的責任)など、内容は多岐に渡っており、さまざまな場面でお役に立つはずです。
活用法その2「営業先を知るための予習書」
福岡を中心に各企業の代表がずらりと掲載されている本著は、各経営者の考え方や社歴を知るための予習書として営業ツールに最適です。
活用法その3「福岡の未来が分かる予言書」
「予言書」とは言いすぎかもしれませんが、福岡・九州の発展のために、国会議員、自治体首長、地方議員の方々からいただいた提言も掲載されています。また、深い見識を持つ各業界のトップ・リーダーたちも、福岡のまちづくりに対するアドバイスを行なっています。
活用法その4「就職活動の参考書」
これから社会へ飛び立とうという若者へ。就職後のミスマッチをなくすためにも企業の考え方の違いを知ることは重要です。就職を希望している会社の事前予習にも活用できる本著は、就職活動においても役に立つはずでしょう。
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