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【特別対談】住宅産業の活性化が日本経済の発展へ(2)~タマホーム・玉木社長×アパマングループ・大村社長
特別取材
2011年1月12日 11:00

タマホーム(株) 代表取締役社長 玉木 康裕 氏
(株)アパマンショップホールディングス 代表取締役社長 大村 浩次 氏

玉木康裕氏、大村浩次氏

 大村 話は変わりますが、タマホームさんは営業実績もさることながら、短期間のうちにブランド価値が高くなっているというイメージがあります。

 玉木 当社は「住宅業界のユニクロ」を目指しています。常に安くて良い住宅を提供する。庶民の味方です。営業拠点も、向こう5年間で300店舗出店する予定です。

 大村 当社は、賃貸斡旋事業・賃貸管理事業とそれらに関連する事業を行なっておりますが、日本一の賃貸斡旋件数・賃貸斡旋店舗数を維持発展できている大きな要因は、アパマンショップというブランド価値にあると感じています。
 たとえば、WEB、モバイル、スマートフォンなどで一般消費者が検索する際に、「○○不動産開発」とは検索せず、なじみのブランド、すなわち「アパマンショップ」が圧倒的検索上位であり、これらが店舗の集客につながっていることは間違いありません。
(株)アパマンショップホールディングス 代表取締役社長 大村 浩次 氏 このような経験から見たときに、タマホームという社名は、頭に浮かびやすくネットで入力しやすいので、ブランドというのは大事ですね。
 別視点でタマホームさんを見ると、玉木社長の強烈なリーダーシップを感じます。先ほど、住宅業界のユニクロとおっしゃいましたが、実現するには幅広い顧客の支持が必要となるわけですが、顧客が求める「安くて良いもの提供する」を実現することは、並大抵の努力では達成できないのです。

 玉木 実は今度、私の出身地にある福岡県立八女工業高校の創立90周年の式典に来賓として参加するのですが、私を含めうちの身内でこの工業高校を出た者はいないのです。なぜ来賓に呼ばれたかというと、祖父の代に、高校の一期工事の電気工事を請け負ったんです。このとき、祖父は利益を度外視して工事を請け負いました。そのご縁で私が式典に呼ばれたわけです。建設業を創業して、今年の10月10日で113周年を迎えましたが、良い物を安く提供するという理念は、この祖父の代から受け継がれてきた考えです。

(つづく)

【文・吉村 敏/構成・石崎 浩一郎】

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