<逆風吹き荒れる統一地方選>
―次に、県連代表としてのお話をおうかがいしますが、意欲を示した前代表の古賀一成氏が知事選に立つことはありますか。
野田 ほかにいなかったら候補になると、古賀先生が代表を務めている時に確認されております。県連としては、基本的に県民のためになる方を推すことを重視しています。今、2人候補として残していますが、どういう県政にしていくかという視点のなかで選考していかなければならないと思います。福岡県をこうしたい、九州府を作るとか、東アジアとの関係など、いろいろなことを考えて志を持った方に立っていただきたいですね。九州のリーダーになるわけですから。
―メディアの話題になるような、"発信できる人"になってほしいですね。一方、地方議員選挙のほうはどうですか。野田 民主党への逆風のなか、公認・推薦候補が非常に苦戦しているのは否めない事実です。とにかく、どうやって勝ち上がっていくかを第一に考えてやっていくことが必要ではないかと。県連として応援できる必要な部分はやっていきますが―。
―統一会派を含めて福岡県議会の目標は30議席ですが、私なりに目算してもかなり厳しいのではないか、現職でも落ちるところがあるのではないかという気がします。
野田 都市部では"風"で通った人もいるでしょうから、4年間でどれだけ地に足が着いた活動をやってきたかが問われるでしょうね。党本部も不退転の決意、ゼロから挑むようなかたちで統一地方選にしっかり取り組まなければいけないのですが、やはり中央のことが影響しているわけですから、そこを何とかしないと。連合や支持者の方々も非常に心配されています。中央の政治を国民の期待に応えうる体制に整えることが一番だと考えています。
―中央の逆風を絶って、各地区で健闘してもらうと。
野田 (有権者に)言われていることは、地方のことではありません。「こういう大切な時に内紛している場合ではないだろう」など、そういう話が多いのです。
―福岡県第7区総支部長として候補者の擁立は進んでいると思いますが、定員も増えるわけではないですし、選挙戦も厳しいのではないですか。
野田 大牟田は2人区ですが、柳川と八女は1人区ですから、相当頑張らないといけませんね。もちろん勝つ見込みがあるから、私も(立候補を)勧めたわけですが。ぜひとも3人とも勝てるようにしたい。現職がみなベテランになっていますから、その部分ではチャンスがあると見ています。
【文・構成:山下 康太】
<プロフィール>
野田 国義 (のだ くによし)
1958年、旧八女郡立花町の農家に長男として生まれ育ち、日本大学法学部卒業後、代議士秘書を経て、93年に34歳で八女市長に当選。全国最年少市長「八女のクリントン」として話題になる。以降、「改革派・市民派市長」として4期16年勤める。現在、民主党・衆議院議員。2010年11月27日、民主党福岡県総支部連合会代表に就任した。
<事務所概要>
所在地:福岡県八女市本町中宮野町2-81
TEL:0943-24-4630
URL:http://www.nodakuniyoshi.net/
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