<たったひとりの創業から1,600名企業に>
福岡、東京を中心に博多ラーメン「博多一風堂」を展開する(株)力の源カンパニー 河原成美社長の講演会が14日、福岡市博多区の福岡商工会議所にて行なわれた。この講演会は福岡商工会議所のビジネス倶楽部が主催するもので、同倶楽部の新春講演会として、博多を代表する食企業の河原社長に「変わらないために続ける」というテーマで講演がなされ、定員300名の会で立ち見が出るほどの盛況となった。
不況、デフレ、企業の倒産は後を断たず、大卒の就職内定率は50%前後で推移、そのうえ景気の明るい兆しが見えないという状況のなか、河原社長はとても元気だ。河原社長によれば、事業をスタートさせたのは1979年11月。起業して32年になる。博多一風堂をオープンさせたのは85年。翌86年に(株)力の源カンパニーを設立して26年。現在、博多一風堂は福岡、東京のほか、アメリカのニューヨークに2008年3月に進出。1日平均700人、2年間で42万人が訪れるという日本の標準的な店舗の倍を売り上げるほどの盛況ぶりで、アメリカに博多ラーメンを浸透させ始めた。その他、国内では五行、パン店をオープンさせるなどラーメン以外の事業にも参画している。当然ながら起業する時はひとりだが、会社の規模が大きくなるに連れ、ひとり、またひとりと河原社長と志を同じにするメンバーが増えていった。博多一風堂は海外含め全国に57店舗、他業態を含めると70にもなる。社員は230名。アルバイト1400名の規模まで増え、海外を含めて1日2万7,000人、年間1,000万人が訪れる店舗に成長させている。そんな河原社長が成功するには秘訣があった。企業時の26歳から始めた3つの「自分への決め事」が礎にあるというのだ。
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