明倫法律事務所 弁護士・弁理士 田中 雅敏
＜「明倫」の名に込められた想い＞
「明倫」とは孟子の言葉で、「道を明らかにする」「あるべき方向性を指し示す」といった意味がある。その「明倫」の名を冠し、2010年１月６日に設立された法律事務所が「明倫法律事務所」だ。同事務所の代表弁護士・弁理士である田中雅敏氏は、事務所開設にあたっての想いをこう語る。
「もともと考えていたのは、依頼者の課題を解決するために、もっと依頼者のなかに入っていっていろいろとできないかというものです。そのためには『スピード』『専門性』などを高め、チームとして動ける組織力の強い事務所を作っていきたいと思っています」。
また、田中氏は事務所内での人材育成面にも力を入れている。現在、法曹人口が増えたことに起因して、全体として弁護士の質が低下してきているという問題が起こっているが、これに対して田中氏は、「我々の職責としても、後進を指導していかねばなりません」と語る。そのために、同事務所では弁護士の教育・研修プログラムを充実させ、新人弁護士に対して徹底的な教育を行なって速やかに信頼される法律のプロフェッショナルの育成を行なっている。また、すでに弁護士として十分なキャリアと実績を有する者に対しても、継続的に知識・能力のブラッシュアップを図り、常に最高のリーガルサービスを提供できるように専門チームによって研鑽を行なう体制を整えている。同事務所のこのような姿勢は、幕末の長州藩において吉田松陰や高杉晋作らを排出した藩校―同じ明倫の名を冠する「明倫館」をも彷彿とさせる。
「最終的には、質をきちんと高めつつもそれを維持し、そのようなレベルの高い人間を多数擁して迅速に深い処理ができる。そのような事務所にしていきます」。
＜弁護士の本分を目指して＞
通常、弁護士の業務というと、裁判を通じての事件処理に目が行きがちである。しかし、依頼者にとって本当に重要なのは裁判自体の勝ち負けではなく、抱えている問題をいかに解決するかということ。複雑多様化するさまざまな法律ニーズに対応していくためにも、コンサルティング的な要素は今後必要不可欠になっていく。
「裁判を頼まれて、その裁判をきちんとやることはもちろん大事です。しかし、そこには依頼者それぞれの背景がありますし、その人が『本当は何をしたいのか』、『何に困っているのか』、そのような問題点・弱点についての解決法を提案していきいと思っています。
たとえば、裁判というのはひとつの手段であって、やりたくて裁判をやるわけではありません。裁判をやらずに別の方向から目的が達成できるかもしれませんし、そちらの方がより簡単かもしれません。依頼者の問題解決のために、さまざまな角度からの提案を行なっていきたいと考えています」。
複雑化する社会において、常に依頼者のために最適の解決法を提案し、方向性を明確にしたうえでそれを強力にバックアップしていく。そのような見識と熱意にあふれた弁護士を、多数育成していきたいという田中氏。
社会が激変し、専門家には新しい知識とそれを駆使する知恵とが要求される現在、高い専門性と機動力、そして何より強い熱意を持って依頼者の問題解決に取り組む同事務所および田中氏には、大きな期待が寄せられている。
＜プロフィール＞
田中 雅敏 （たなか まさとし）
1994年、慶應義塾大学総合政策学部卒業。99年、弁護士登録。02年、弁理士登録。10年、明倫法律事務所設立。現在、同事務所代表弁護士・弁理士を務める。福岡県弁護士会所属。
＜事務所概要＞
明倫法律事務所
代表者：田中 雅敏
所在地：福岡市中央区天神1-6-8 天神ツインビル7階
設 立：2010年1月
ＴＥＬ：092-736-1550
ＵＲＬ：http://www.meilin-law.jp/
※本稿は以下の書籍に掲載されています。
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