菅改造内閣がスタートした。世間では大学入試センター試験も終わり、いよいよ大学入試が本格化する。菅改造内閣も、これから本格化する通常国会を、いかに乗り切るかの試練を迎えることになる。
かつての麻生内閣の顔ぶれは、閣僚18人中、麻生元総理が学習院出身、東大5名、慶応5名、その他大学7名(東北、中央、東工、専修、日大、上智、成城)の布陣。そのうち世襲議員(野田議員を除く)は、12名であった。
一方、今回発足した菅改造内閣は、菅総理が東工大出身、東大3名、早稲田2名、慶応1名、その他大学10名(京大、青学、上智、九大(院)、関大、東北、中央、武蔵工(院)、学習院、明大)、下関工高1名となっている。東大、慶応出身者が数を減らし、逆に早稲田はゼロから2名に増。世襲議員は、大きく減って2名となっている。
学閥支配と世襲支配により、長い間日本の政治経済を動かしていた旧体制は崩壊。日本経済の再生を託されて実現した政権交代であったが、これ以上失望させることなく、各閣僚も菅総理を補佐し、本当にその負託に応えることができるか――。その真価が問われている。
【北山 譲】
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら