第一交通産業（株） 代表取締役社長 田中 亮一郎
＜50年間貫く「地域とあゆむ経営哲学」＞
第一交通産業グループは、2010年６月、50周年の節目を迎えた。日本一の車両台数を誇るタクシー事業を中心に、住宅や介護、医療など、その事業領域は広がっており、北九州地区を中心とした地域の人々の生活をあらゆる面で支える企業グループとして、地域にとってもなくてはならない存在に成長した。
「この50年の歴史のなかで貫かれてきたのが、人の生活を大切にする、という基本理念であり、まさにその理念の実現が現在の第一交通産業グループの形となっています。創業者である黒土始会長の、人を中心に発想して地域のみなさまとともに歩む、という経営哲学によって、第一交通産業グループのすべての事業は成り立っており、これからもこの姿勢を貫くことで地域のみなさまに必要とされる企業として歩み続け、さらなる成長を成し遂げることができると確信しています」（田中社長）。
50周年を機にスタートした第一交通産業グループの新しい住宅事業「ユニエクセラン」は、まさにこの経営理念を象徴するものだ。
分譲住宅事業「ユニエクセラン」は、デフレ時代に入り所得が上昇しないなかでも安心して生活できる住宅を提供しようというコンセプトで、土地付き１戸建てで1,500万円から2,000万円台という低価格を実現し、年収300万円台でも取得可能とした。
耐震強度など住宅性能の安全・安心、地球環境に配慮したエコライフが可能な設備・仕様、アクセスや周辺環境などの生活環境が整った立地など、あらゆる面で現代の社会や顧客が住宅に求めるニーズにこたえており、その上に一部を除き2,000万円を切るという低価格を実現した。これも時代のニーズにこたえたものだ。
実際に販売も順調で、想定通り20代から30代の前半、年収300万円台の一次取得者を中心に販売が進んでいるという。また一部では投資物件として検討するケースも出始めており、今後さらに販売先のバリエーションが広がることも予想されている。
「長引く不況とデフレ傾向によって、若者や所得が必ずしも十分でない人たちにとっては、住宅は高価で手が届かない存在になってしまっています。日本は衣食住のうち住まいが一番遅れていると思います。住まいがきちんとしていなければ本当の意味での健康や潤い、そして幸せは得られません。今、住宅をあきらめようとしている人たちのために、私たちができることは何か、知恵を絞り、グループの総力を挙げて取り組んだのがユニエクセランです。土地付きの住宅に住むことは、木を植え、花を育て、街をつくることです。人間も自然の一部ですから、そうやって快適な生活環境をつくりだして、子育てや地域活動ができ、将来にわたって潤いのある暮らしをしていただくことが、私たちの何よりの願いです。そのために少しでもお手伝いができればと、がんばっています」（田中社長）。
低価格であっても品質は現代のニーズに合わせた安心の暮らしを実現できるレベルにある。価格と品質の両方で地域のニーズを実現できたのは、第一交通産業グループの歴史とノウハウ、そして信頼の力による。第一交通グループが事業を展開しているのは全国30都道府県におよぶ。さらに中国・上海にも事務所を開設した。
「人を中心に地域とともに歩むという哲学に貫かれたグループの総力を挙げて、これからもより質の高い事業・サービスの提供を目指していきます」（田中社長）。
＜プロフィール＞
田中 亮一郎（たなか りょういちろう）
1959年４月４日生まれ。青山学院大学卒業後、テレビ朝日入社。85年７月、第一交通産業取締役、副社長を経て2001年Ⅵ月、代表取締役に就任した。趣味はゴルフとテニス。
＜会社概要＞
第一交通産業（株）
代表者：田中 亮一郎
所在地：北九州市小倉北区馬借2-6-8
設 立：1960年６月
資本金：20億2,755万円（グループ）
ＴＥＬ：093-511-8811
ＵＲＬ：http://www.daiichi-koutsu.co.jp/
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