個人には人格、法人には法人格というのがあるように、法人企業は一つの人格のようなものを持っていると考えることができる。
人格とは「独立した個人の人間性」を意味する、となると法人格とは「独立した企業の企業性」となる。独立した個人の人間性とは、「個人がそれぞれの考え方の性質」で、独立した企業の企業性とは、「法人がそれぞれ考える性質」なのかもしれない。
となると、法人、いわゆる企業組織の考え方が大切なのかもしれない。
企業のトップが組織のことを考え、トップダウンで意思決定を伝達していくやり方もあるが、個人の人間性が多様化した現代では行き詰まるようになってきているように思う。
そこで大切なのが、社員が自分勝手に自分のことを考えるのではなくて、一つのビジョンに向かって社員がそれぞれに考え、自ら行動を起こすような企業体質がこれからの法人格には必要なのではないだろうか。
さまざまな企業を見ていても、トップダウン形式が定着している日本の企業では、社員の自発性は著しく低く、いわゆる指示待族が多く見られる。
では、どうすれば、社員が自ら考えるようになるのだろうか。
答えはきっと、社員に投げかける質問にある。
質問の質ではなく、どれだけ多くの質問を投げかけるか。
決まった答えに誘導するのではなく、根気強く、質問を投げかけ、答えを考えてもらうのである。
定着するまでに多少の時間はかかるかもしれないが、社員は考える能力がないのではなく、考える能力を休眠させているだけではないだろうか。
社員が自ら企業のことを考え、その考えやアイデアを集約すると今までにはないエネルギーを持った企業に変化するのではないだろうか。
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