現在、募集が行なわれている「こども病院移転計画調査委員会」(以下、調査委)の市民委員(2名)や、日曜日に同委員会を開催してテレビ・ネットなどで中継する手法に対し、市民から高く評価する声があがっている。同調査委は、昨年(2010年)11月の福岡市長選で争点になった『こども病院の移転整備事業』について、アイランドシティ(人工島)移転を決定したプロセスの合理性・妥当性を検証するもの。委員には専門家のほか、こども病院患者家族の代表、公募による2名の市民委員が含まれる。
18日、福岡市中央区で「福岡市率こども病院の人工島移転撤回を求める市民会議」(以下、市民会議)による同委員会の対策会議が開かれた。同会には、こども病院患者家族代表として参加する委員予定者も出席。そのほかのメンバーからも市民委員に応募することが話し合われた。
同会に出席した元福岡市議・荒木龍昇氏は、「市民から委員を公募し、その検証過程を一般に公開するのはおそらく福岡初ではないか」と評価。他のメンバーからも「若い高島市長を育てるためにも、正々堂々検証に臨み、経過をしっかり見守りたい」といった声があがった。また、調査委員会を公開し、多くの市民が傍聴や視聴をしやすいようにと日曜日に開催することについても、「密室で市民が専門家から丸めこまれる心配がない」という声も聞かれた。
市民会議のメンバーは、調査委員会が終わった後、「検証についての検証を行なう会」(仮称)を開くことで合意。委員や傍聴したメンバーが、それぞれ情報発信を行なうことを誓った。注目の第1回調査委員会は30日、福岡市役所本庁舎15階講堂で13時から行なわれる。傍聴は申込不要で、入場は無料。
【山下 康太】
▼関連リンク
「こども病院移転計画調査委員会」市民委員募集のお知らせ(福岡市HP)
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