<香港出店は中国再進出への足掛かり>
「かつては中国に8店舗も出店していました。8店舗中4店舗は行列ができるほどの人気店になりましたが、ほかの4店舗は立地などが悪く売上はあまりよくはありませんでした。撤退の理由は人が育たないままの状態で出店したことを反省し、一度クローズしようという事でした」と語る河原社長は今後、当然の事ながら中国大陸にも目を向けている。香港出店はその一環なのだろう。大学卒業後、量販店勤務、コック見習いなどを経てレストランバーを創業、その後、起業し現在に至る。組織が大きくなるにつれて、社員とその家族を守る責任がある。変わらないために変わり続ける河原社長は常に自分を見つめなおし、節目節目で目標設定を行うことで組織を大きくしていった。自身が68歳となる2020年までは現役で働くという河原社長は今後、子供や大人が自分で作る楽しさを知るスペースである「チャイルドキッチン」を広めていきたい考えだ。子供たちに食べ物を作る楽しさを知ってもらいたい考えで、博多一風堂の山王ファクトリーに作った。今までに福岡県内を中心とした小学校にも訪れ、多くの児童やその父兄が作る楽しさや食への感謝の気持ちだけでなく、最後までやり遂げる達成感を学んでいる。「子供たちに食の楽しさを伝えていくことで将来的に子供たちが外食産業に就職し、外食自体の売上も増えることにつながります。社員には年間30日はこの事業に参加しろといってます」。新しい価値観を生み、仕事につなげていく。"単にラーメンを作るオヤジ(河原さん)ではなく食文化を国内外に伝えている食の伝道師"である。これからも注目していきたい人物の一人だ。
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら