「光触媒」を扱う(株)インベック(福岡市博多区、代表:原﨑多恵見)は、いち早く光触媒の優位性に目をつけ、商品開発を行なってきた。光触媒とは、水と酸化チタンが主成分で人体に影響が少ない物質で、太陽光や蛍光灯などの紫外線を当てることで強力な分解力を持つ活性酸素種を発生させ、空気中の汚れやニオイなどを除去する技術だ。
1月19・20日の2日間にわたって行なわれた第1回 アジアビッグマーケット」(主催:フクオカベンチャーマーケット協会、福岡県、(財)福岡県産業・科学技術振興財団)に同社が出品したのは、「oxsio」シリーズの消臭・抗菌スプレーと脱臭剤。スプレーは、主に壁紙やカーテンなどに塗布することで、新型インフルエンザを含むウイルスや花粉などを分解し、さらに消臭効果もあるという。乾燥後は、10回程度の洗濯に耐えうる定着度を誇る。脱臭剤は冷蔵庫や靴箱などに使え、効力が薄まれば太陽光に2~3時間程度当てれば繰り返し使える。
ただし、注意点もある。たとえば布製品に塗布する際に汚れたままだと、定着性が高い物質であるがゆえに汚れが落ちにくくなるため、事前に洗濯しておく必要があるといったことだ。原﨑社長は「消費者の方には有用性はわかっていただけるのですが、やはりきちんとした用途と注意点を伝えたうえでお使いいただくのがこれからの課題です」と話す。
部屋のなかに限らず、車の中、介護現場、ペットの臭いなどにも役立つ光触媒は、「快適」「環境」「健康」の面で改めてその有用性が見直される技術のひとつだろう。
COMPANY INFORMATION
(株)インべック
代 表:原﨑 多恵見
所在地:福岡市博多区博多駅前4丁目3-3博多八百治ビル5階
設 立:2002年5月
資本金:1,000万円
U R L:http://www.invec.co.jp/
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