福岡市・行政改革の実態シリーズの『DNA運動』に関する作者・寺島浩幸氏の回答に対する読者「伊達直人」様からのご意見を紹介します。
たしかに貴殿のおっしゃる通りであり、まさに正論です。思いますに「人を動かす」ことと「人の心を動かす」ことは似て非なるものです。
前者の例は、織田信長の手法であり、上意下達の職務命令型です。しかし、これでは、明智光秀の謀反を招くだけです。
これに反して、後者の例として松下幸之助を挙げます。聞くところでは会社が危機の時もひとりも首切りをせず、販売店の店主を集めた宴会で、社長自ら酌をしてお願いして回ったそうです。当然、販売店は意気に感じてNATIONAL製品の販売に努めたそうです。そして晩年は、皆さんご存じのように松下政経塾という人材育成に私財を投じました。
今の市役所の幹部・上司・当局に「人の心を動かす」人物がいましょうか?
この人のために、命を賭する人物がいましょうか?
ちろん組織ですから、命令は必要です。しかし、納得のいかない命令が多くあることも、貴殿は経験されていることと存じます。最後に、私が提案した「部下が、上司を評価する制度の導入」は、アホかと笑われて終わりました。
【伊達 直人】
貴重なご意見ありがとうございました。
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