ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

特別取材

グローバリゼーションのなかで 教職員・学生の適応力を高めたい~福岡工業大学・短期大学部・下村学長(3)
特別取材
2011年1月27日 09:30

学校法人 福岡工業大学・短期大学部 学長 下村 輝夫 氏

<普通のことを超一流にやる>

 ―今後、海外と渡り合うために、どのようにしていくおつもりですか。

 下村 大学も、日本というマーケットのなかだけでは生き残れないと思います。そのときに各国の大学の戦略があるわけですが、当校はまずスタッフの教育をしているというわけです。
 今、国際交流というのは一方向が多いですが、双方向にすべきでしょう。あと、日本の国力が増すようなかたちを考えなければなりません。たとえば、学生がベンチャー企業を起こすにしても、ファンドの仕事などを経験させて中国のコピーと戦うとか、アメリカの激しい経済状況下でやれる能力を身につける、などです。その意味で、これからの日本の教育というのは非常に重要だと思います。
福岡工業大学・短期大学部 学長 下村 輝夫 氏 中国のレアアース問題がありましたが、資源を抑えられるとああいうかたちになりますので、日本では人材が大事になってきます。発想の転換をしていかなければなりません。となると、専門分野とは別にリベラルアーツ(人文科学、社会科学、自然科学を包括する専門分野)も勉強しなければなりません。科目を増やすわけではなく、教員が各専門の授業のなかで、原子力、石油問題、炭酸ガス、京都議定書などの世界情勢について常に学生に投げかけながら教えていくことが大事だと思います。
 また、当校が重んじていることのひとつに「礼節」があります。他校から来られた人に対してきちんと挨拶をすることで、それは教職員がきちんと指導しているからです。付け焼き刃ではなく、自分の想いを口にする訓練を日頃からしているわけです。
私も教育に関しては、普通のことを超一流にやりたいというだけです。これは根気がいりますが、そうすれば他との差別化が図れますから。
 あと、地域の方との関係も大事です。昔はゴミを道端に捨てるような学生もいて、あまり良くない声もあったようですが、今は人間教育をきちんとやっており、地域の方々との関係も良くなりました。「キャンパスサミット」という、地域の住民が100人くらい集まって行なわれる2カ月に1回の会合で、みんな和気あいあいとやっております。

(つづく)

【聞き手:弊社ネット事業部リーダー 児玉 崇】
【文・構成:大根田 康介】

*記事へのご意見はこちら


※記事へのご意見はこちら

特別取材一覧
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル