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特別取材

グローバリゼーションのなかで 教職員・学生の適応力を高めたい~福岡工業大学・短期大学部・下村学長(6)
特別取材
2011年1月30日 08:00

学校法人 福岡工業大学・短期大学部 学長 下村 輝夫 氏

<10年後、20年後の人生設計>

 ―今の学生の気質を見られた印象はどうですか。

 下村 二極化していますね。学長ミーティングをしようというときに、手を挙げる学生はとくに問題ないのですが、そのかたわらで隅の方にいて何もしない学生たちはなかなか難しいですね。それはどの大学でもそうだと思います。
 ですから、学生にはできるだけ部活動に入ることを勧めています。いろいろな人間と話すようになりますし、コミュニケーション能力が身に付きますから。

 ―そういえば、スポーツにも力を入れられていますね。

 下村 スポーツで言えば、あいさつをきちんとする、礼儀作法をきちんとしてほしいと言っています。気配り、言葉づかいなど、社会人としての気構えをここで学んでほしいです。
福岡工業大学・短期大学部 学長 下村 輝夫 氏 やはり、組織は明るくないとダメです。眉間にしわを寄せていてはいけません。あとは笑顔が良くないといけませんね。言っていることとやっていることがブレてもダメです。
 とくにこういう時代は、教育は日本において非常に重要です。今の学生たちは、私の時代よりは立派だと感じます。私が学生のときは、ここまで考えていなかったなと思います。男女間の隔てがなく、クラブ活動なども盛んにやっており、情報も豊富です。ただ、まわりにモノが溢れすぎて、どれを選んだら良いかという目利きが大事な世の中になりました。情報に躍らされる時代になったのかもしれません。

 ―だからこそ、自分がどうしたいかというアイデンティティーが重要だということですね。

 下村 その通りです。自分が10年後、20年後どのようになっているか、人生設計を立てていく。これはなかなか大変ですよ。

(つづく)

【聞き手:弊社ネット事業部リーダー 児玉 崇】
【文・構成:大根田 康介】

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