29日土曜日の夕方にも関わらず、宮崎県都城市の中心部である都城大丸前にはまったくと言ってよいほど人が歩いていなかった。灰で視界が悪く、交通事故も発生していることから、外出を控えているのだろう。26日に活動を活発化させた新燃岳の灰が舞うなかで、外出さえもままらない状況が続いているようだ。
都城大丸は、運営会社の大浦(株)が1月3日に宮崎地裁へ民事再生法の適用を申請した。その後、店舗を閉鎖していることもあるが、灰にまみれたシャッターで閉ざされたまま、民事再生法のお知らせと友の会に今後についての貼り紙がなされているだけだった。かつては地域一番の百貨店として隆盛を極めた百貨店だったが、火山灰によってもの寂しさを一層引き立てている。
【矢野 寛之】
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