30日、福岡市役所で開かれた『こども病院移転計画調査委員会』(委員長:北川正恭 早稲田大学大学院教授)は、一般傍聴のほか、動画配信サービス「USTREAM」、「ニコニコ動画」などによる生中継も行なわれ、より公開度の高いものとなった。
また、ネットによる生中継に加え、傍聴者・視聴者が感想などをツイッターでコメントし、それを表示するスクリーンも設置された。ツイッターの内容は、高島宗一郎福岡市長の意向ですべて公開したという。会場に足を運んだ一般傍聴者は113名、「USTREAM」では300名弱が視聴した。
なお、第1回の会合では、まず、進行する老朽化、手狭な病室、治療室や駐車場などといった現在のこども病院における現状説明が行なわれた。そして、2006年(平成19年)に実施された同事業検証の説明、プロセスが不明瞭とされる現地建替え費用についての釈明が行なわれた。
同委員会は、とくに「1.5倍に水増しされた」といわれる後者の点について、あらためて検証を行なうことで意見が一致。同委員である患者家族代表の佐野寿子氏は、同氏のグループが行なった検証結果も合わせて検証を行なうことを提案した。
北川委員長は会合後、足並みを揃えて議論ができると第1回における手応えを語り、「市民目線となることを大前提に行ないたい」と今後の抱負を語った。一方、ツイッターの"つぶやき"では、「議場だけでなく、ツイッターでも議論をしてはどうか」といった建設的な意見もあり、今回の検証に対する市民の関心の高さがうかがえた。
【山下 康太】
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