ベテラン県議が引退し、後継となる新人の名前が出ないことから、「無投票」との推測も立っていた福岡県議選の博多区と中央区。やはり、地盤を引き継ぐ後継者が立ち、選挙戦へと発展する見通しだ。
まず中央区(定数3)から。当選12回の大ベテラン、早麻清蔵 県議(自民党県議団)が引退。残念ながら、後継者が年齢不足で被選挙権がなかった(?)が、後援会から"ワンポイントリリーフ"が登板予定。次世代への椅子をキープする意向のようだ。なお、ほかの2議席については、2期連続トップ当選の鬼木誠 県議(自民党県議団)と、大城節子 県議(公明党)が磐石の態勢。新人では、民主党公認の県OB・原中誠志氏が手をあげている。
次に博多区(定数3)。空席は、県連会長を務めた自民党福岡の重鎮・新宮松比古氏のイス。ここを、2010年7月の参院選で落選から捲土重来、新たに「県政のかなめ」を目指す、大学教授・堤要氏がねらう状況。しかし近々、新宮氏は、次の県議選に関する"サプライズ"を発表するとのこと。熱心な支持者は「意思を受け継ぐ候補予定者の発表ではないか」と期待に胸をふくらませている。
戦わずして民主党が2議席を獲得するかに思えた両選挙区であるが、そうは問屋が卸さなかった。出遅れた自民党新人と、逆風に苦しむ民主党新人の間で激しい戦いが繰り広げられることになりそうだ。
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